形の面白さ 三雲荒土筒向付

三雲荒土筒向付・野村佳苗

「形の面白さを見ていただく向付です。」

今年の紅葉は遅くなりますようで、秋のよろしき季節が短く残念なことです。でも例年の如く秋の味覚なるものは10月11月、器も秋のものにさせていただきましょう。

この向付の作者・野村佳苗さんの実家の近く湖南の土で作りました。白濁させた透明釉をかけてざんぐりと作ってあります。形の面白さ(高台も含めて)を見ていただく向付です。旬の剣先烏賊を火取って短冊に切ったものとほうれん草茎の二杯酢かけが入っています。

お膳は奥田志郎さんの利休形朱真塗、椀は奥田志郎さんの大椀、紅葉紋は山本哲さんの箔絵(野田行作の写し)でございます。

織部の箸置は有松進さんのものです。

工芸店ようび 店主 真木

今から約400万年前誕生した琵琶湖は、少しずつ北上し、今の場所で日本一の湖となったのは40万年くらい前だそうです。

現在の湖南にあたるかつて琵琶湖だった地層は、いくつもの火山層を含み1500メートルにもなる厚みがあるそう。

野村佳苗さんの向付を通して古の琵琶湖を自然の雄大さを感じていただければ幸いです。
大自然の恵みをうつわから・・・。

形の面白さ 三雲荒土筒向付

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ようびの器 ものみな美しき日々のために



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全壊しておりました輪島・奥田志郎さんの家と工房の中から、専門家にお願いして何とか一部引っ張り出すことが出来ました。

めずらしいものも出てきましたりで宝さがしの様です、と奥田さん。しばらくは拭漆のものは出来る体制でございますが、この様な真塗のものは出来ませんので、改めて「よい塗物だなあ」と感心しています。

まだまだ商品を作っていただくことの出来ない状況でございますので、これらを出させていただくことで少しは前に進めると思っております。

よろしくお願い申し上げます。

2024年67月23日

工芸店ようび 店主 真木

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