漆器・輪島塗:星蒔絵椀・奥田志郎&山本哲
「何とか銀河系になってくれていることを祈りながら。」
もう二十数年も前、平安時代に地蒔に用いられたという鑢粉蒔きというものをしてみたくて、東寺の弘法大師の袈裟箱を見に行きました。千年も経て今もきらきらとすばらしい輝きを放っている地蒔に魅せられました。蒔絵師にお願いして鑢粉を造っていただき蓋付椀の内側に蒔いていただきましたが、粉が荒く、形もさまざま、粒の大きさもさまざまで、漆の中で定着するのは至難のことでした。とうとう15回も塗ってやっと沈んだのでしたが、蒔絵師は指紋がなくなってしまうほど磨きに労力を要したため、音を上げてしまいました。
今その椀は深いところから光を放ってますます美しくなっています。が、残念ながらもうその仕事をしていただくことはできないので、出来るだけ大きな丸粉を平目粉にしていただいて蒔いたものがこちらの椀です。何とか銀河系になってくれていることを祈りながら。
白天は和田八さんの白天。きくらげが入っています。貝割れは小さく切らずに涼しげに盛って下さいませ。これがどうして天神祭の定番なのかいろいろの方に聞いてみましたがよく解りませんでした。ご存知の方があれば教えて下さいませ。
「軽快なおもてなし料理・天神祭」より
工芸店ようび 店主 真木
ピカピカ天気の大阪。
今日は天神祭りの本宮です。
3時半から「陸渡御」が、6時から「船渡御」が、そして、7時半から花火が始まります。
大阪締めに天神ばやしの鉦と太鼓、忘れてならない催太鼓。
街中にあふれるお祭りの音、音、音。
否が応でも心が踊ります。
浮かれた今日は、10年以上も前にご案内した「軽快なおもてなし料理・天神祭」のご案内といたします。
ほとんどの在庫が無くなってしまっていますが、復活できることを天神さまにお願いしました・・・。
「ようびの器 ものみな美しき日々のために」では38ページから登場しています^^