漆器・輪島塗:鰻箱・黒内朱・奥田志郎
「輪島ではこの一段の鰻箱をうな重と呼んでいたそうです。」
輪島の産地のものとして標準型と云われる鰻箱を、奥田五右衛門商店では40年前位まで造っていて、その名残りが残っていました。全国の鰻屋さんにかなり大量に出て行ったもので、使用頻度も高く丈夫なことが要求されたのはもちろんのこと、(ご飯を入れて鰻をのせる)量的にも使いやすかったのではないでしょうか。
いま手にとってみますと、鰻屋さんからの要求が積み重なってそれが形に反映されて、欠けないような口づくりの丸みとか、べたっと下にくっつかないための足のように見える切れ込み(つまがけ)とかが実に要領よくうまく出来ています。大量に作られたと言っても機械生産のものではなく、手で作るための仕事を考えた誠にあっぱれな商品だと久し振りに見てあらためて思いました。今はもうこの形は作られていませんのでこれで最後のものです。(余談ですが輪島ではこの一段の鰻箱をうな重と呼んでいたそうです。)
工芸店ようび 店主 真木
今年の夏の「土用の丑の日」は7月30日です。
頭に「う」のつく食べ物。
「梅干し」「うどん」「瓜」「牛肉(うし)」・・・、そして「うなぎ」。
こちらは、奥田志郎さんの「奥田五右衛門商店」が以前鰻屋さん向けに作っていたものです。
現品限り、すでに、数量も減ってしまっていますが、現時点で完売でなければ、ぜひお手元に!
お弁当箱としてもおすすめです(o^^o)