海老ヶ瀬保さんに受け継がれることに・・・。

白瓷飯碗・大・海老ヶ瀬保

海老ヶ瀬保さん

修行中「白磁の透明感、その光に魅され、どんどんのめり込んでゆきました」と聞きました。独立なさってすぐから(1987年頃)ですので、随分長いおつき合いになりました。

京都の煎茶道具の工房で丁寧なお仕事を学んでいらっしゃったのと、生来の造形力でとても美しいものを生み出していただいて来ました。

故舛田楞さんのものも、彼にしか継いでいただける方はいないと思い、写しをお願いして作っていただいています。舛田さんは原料分析のお仕事から陶芸家になった人で、これ以上はないという天草陶石を入手できたのですが、海老ヶ瀬さんは彼が入手可能な限りよい天草の原料を用いて、御自身で作り調合した釉を かけて、さわやかで、暖かい、すてきな肌を実現して下さっています。

柞灰の入った釉はこまかなこまかな泡が美しさの秘密の由、それがよく解る肌合いです。先日、新しい作品についていろいろと話していて、もう一度頑張りましょうねとより良きものへの意欲が盛り上がりました。私が何だかんだと口うるさいことも許していただいているようで、うれしくおつき合いをしていただいています。

工芸店ようび 店主 真木

昨日、故舛田楞氏についての記事をご案内させていただきました。
あわせて、店主が海老ヶ瀬保さんについてしたためました。

工芸店ようび(店主・真木)と作家さんの二人三脚は、故舛田楞氏だけではありません。
天草陶石の白磁も、海老ヶ瀬保さんに受け継がれることに・・・。

さすがに、故舛田楞氏が入手できる天草陶石ではありませんが、可能な限り上等なものを選んでいただいています。温かみのある美しい白磁。是非一度手に取って、そして、料理を盛ってお愉しみ下さいませ(^^)/

シャトル皿も写していただいています^^

海老ヶ瀬保

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全壊しておりました輪島・奥田志郎さんの家と工房の中から、専門家にお願いして何とか一部引っ張り出すことが出来ました。

めずらしいものも出てきましたりで宝さがしの様です、と奥田さん。しばらくは拭漆のものは出来る体制でございますが、この様な真塗のものは出来ませんので、改めて「よい塗物だなあ」と感心しています。

まだまだ商品を作っていただくことの出来ない状況でございますので、これらを出させていただくことで少しは前に進めると思っております。

よろしくお願い申し上げます。

2024年6月23日

工芸店ようび 店主 真木