「あるようでないものの代表でしょう」
「あるようでないものの代表でしょう」。『工芸店ようび』のご主人・真木啓子さんは舛田楞さんの作品をこう定義した。
こちらは、もう15年ほど前になるでしょうか、「あまから手帖」に門上武司氏が書かれた記事の文頭です。
平成13年の夏に50歳の若さで急逝した舛田楞さん。
最高級の白磁の土である天草陶石にこだわり、天然の釉薬にこだわり、造り出すフォルムは「白」を生かしたシンプルそのもの。
今でこそ、「白のうつわ」は人気がありますが、舛田楞さんが「工芸店ようび」に始めて来られた時分は、まだまだ「白のうつわ」は世間からは認知されていませんでした。
一目でその才能に惚れ込んだ店主。その日から舛田楞さんとの合作とも言えるうつわたちが次々と生まれていきました。そして、舛田楞さんの一つの世界ができあがったその矢先の訃報でした。
舛田楞さんの白磁は、残念ながら現在在庫はありませんが、記事を掲載しましたので、ご一読いただければ幸いです。