「あるようでないものの代表でしょう」

ビスク蓋付碗・ギルドコーポレーション[舛田楞]

「あるようでないものの代表でしょう」。『工芸店ようび』のご主人・真木啓子さんは舛田楞さんの作品をこう定義した。

こちらは、もう15年ほど前になるでしょうか、「あまから手帖」に門上武司氏が書かれた記事の文頭です。

平成13年の夏に50歳の若さで急逝した舛田楞さん。
最高級の白磁の土である天草陶石にこだわり、天然の釉薬にこだわり、造り出すフォルムは「白」を生かしたシンプルそのもの。
今でこそ、「白のうつわ」は人気がありますが、舛田楞さんが「工芸店ようび」に始めて来られた時分は、まだまだ「白のうつわ」は世間からは認知されていませんでした。
一目でその才能に惚れ込んだ店主。その日から舛田楞さんとの合作とも言えるうつわたちが次々と生まれていきました。そして、舛田楞さんの一つの世界ができあがったその矢先の訃報でした。

舛田楞さんの白磁は、残念ながら現在在庫はありませんが、記事を掲載しましたので、ご一読いただければ幸いです。

→「あまから手帖 2002年1月号 「たぶん、日本一の店」より「白の足跡・門上武司」

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全壊しておりました輪島・奥田志郎さんの家と工房の中から、専門家にお願いして何とか一部引っ張り出すことが出来ました。

めずらしいものも出てきましたりで宝さがしの様です、と奥田さん。しばらくは拭漆のものは出来る体制でございますが、この様な真塗のものは出来ませんので、改めて「よい塗物だなあ」と感心しています。

まだまだ商品を作っていただくことの出来ない状況でございますので、これらを出させていただくことで少しは前に進めると思っております。

よろしくお願い申し上げます。

2024年6月23日

工芸店ようび 店主 真木