漆器・輪島塗:三方金箔筋目銘々皿・奥田志郎

下萌 雪間の草の春を見せばや

「どんなお菓子も引き立ててくれるよいもの・・・」

この銘々皿は兄 野田行作が東京芸大を出て間もなくの頃のデザインで、私も使っていて、どんなお菓子も引き立ててくれるよいものでしたので、形と下塗りを守田漆器さんにお願いし、仕上塗を奥田志郎さんにお願いして作りました。

「雪間の草の春を見せばや」、雪の下で萌え出ずる準備をしている草を表した「下萌」という美しい命名の、大阪菊寿堂さんのお菓子を盛ってみました。

銘々皿は少し大きめの方がお菓子が豊かに見えます。拭漆竹フォークも少し長いものを使いました。

兎年にちなんで阪東晃司さんの兎紋湯呑と、急須は有松進さんの織部を合わせてみました。

工芸店ようび 店主 真木

「花をのみ待つらん人に山里の雪間の草の春を見せばや」

新古今和歌集の撰者の一人、藤原家隆の和歌です。

まだまだ寒い日が続きます。
今日の東京の最高気温は4℃ほどにしかならないそう。

名ばかりの春。
でも、ふと訪れた里山に小さな春を見つけると心が温まります。
蕗の薹ならなおさらです。

下萌 雪間の草の春を見せばや

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ようびの器 ものみな美しき日々のために



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この度の能登大地震で被災をいたしました奥田志郎氏に対して、お客様よりようびを通じての温かい御支援御鞭撻を頂戴致し、ありがたく厚く御礼申し上げます。

只今の状況は、輪島市内に関して行政からの進展は遅く、避難所と車の中という暮らしを強いられる状況です(五月十一日にやっと仮設住宅に入れることになったそうです)。

道具その他、壊れた家から出すのは危険を伴いますので、専門家に依頼して、今懸命にお見せ出来るものを含めて探索中でございます。それが済みますと行政が撤去することになると聞いております。

何とか元気にはしていらっしゃる状況でございますので、とりあえず現状の御報告と御支援の御礼を申し上げさせていただきました。

2024年5月1日

工芸店ようび 店主 真木

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