漆器・輪島塗:秀衡紋椀・奥田志郎・山本哲
「七月二十五日には天神祭の汁白天にかいわれ大根をと幾度も使います。」
秀衡椀はご存知の通り三つ椀(飯・汁・向)ですが、作者の奥田達朗さんが蓋付の大椀として作りましたもので、見込みの深さを重視して作りました。寸法もこの折敷にぴったりで、文様は古い秀衡椀の写しです。箔絵の豪華さからあまり日常使いじゃないわねと思われますし、実際にはお雑煮椀などにおすすめしてきたものですが、時にはこうして惣菜と思われるものを盛ってみても「器」の威力が引き立ちます。器というものの一つのたのしみ方かと思います。
店主の私は雑煮椀として、七草粥椀として、あずき粥椀としてたのしみ、三月ひなまつりにはちらし寿司を盛り、七月二十五日には天神祭の汁白天にかいわれ大根をと幾度も使います。
工芸店ようび 店主 真木
特集「袴腰折敷と秀衡紋椀」いかがでしたでしょうか。
秀衡紋椀は、コーディネイトではその豪華さをご覧いただけていませんでしたが、こちらです。
豪華ですが、山本哲さんによって、どことなく素朴でどことなく華奢な印象もたたえています。
何と言っても、具沢山のちらし寿司が似合います。