やっと秋の気配のする頃・・・

南蛮向付・川淵直樹

灼熱の太陽の照りつける夏が少し一段落して、やっと秋の気配のする頃(大阪では高校野球が終わる頃かと習慣的に思っていますが)、あっさりした酒肴と皮のやわらかな秋茄子をこんな風にアレンジしてみました。土物ばかりの中に錫の酒盃で少し暑さを払いつつ、でももう秋を感じてほしい雰囲気です。

焼き締めの向付は川淵直樹さんのもので、しっかりした形のよさと火の力とを感じます。盛り心地よく器に水を含ませていただくと中に盛ったものが生き生きといたします。

酒器は熊本で作陶されている細川護光さんのもので、形に品位とすがすがしさを感じるよきものです。

尺三の丸盆は、たいへん轆轤の上手の人が挽きうすく軽く仕上がっています。こんな大きな木地もだんだん品薄になって入手がどんどん難しくなっています。とても持ちやすく運び盆としても用いられ、傷がつきにくいこともこの糸目の特長です。

茄子の油煮を盛ってある中鉢は杉本太郎さんの作品で、凹みと口径の関係がよく出来ていて何でも心地よく入る鉢です。ますます腕も上がって来られてよいものがたくさん出来ますのを楽しみにしています。

工芸店ようび 店主 真木

「初秋の酒膳」

第一弾は、
川淵直樹さんの「南蛮向付」を中心にコーディネイトしてみました。
たまたま使ったこちらのうつわは、かぶった灰が複雑な風景を作り出しています。

朝鮮式半地上の連房登り窯「蛇窯(へびがま)」で6昼夜。

登り窯の中でうつわが置かれる場所はさまざま。
入り口の近くや遠く・・・、
直接火があたるところや灰をかぶるところ・・・、
空気がたっぷりあるところや無いところ・・・。

川淵直樹さんの南蛮焼は、
いろいろな環境が複雑に絡み合って、1点ずつまったく風景の違ううつわばかり。

こちらの「南蛮向付」も、黒っぽいものから赤みを帯びたものまで様々です。

初秋の酒膳

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工芸店ようび 店主 真木

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