食器や花器で川淵さんのすばらしさをお客様にご御紹介するのを大変嬉しく誇りに思っているところです。

南蛮向付・a6314・川淵直樹

一九七五年頃(ようびを開いて五年目位)だったと思うのですが、奈良の親しい友人のご紹介で御来店、作品を見せて下さったことがあったのだそうです。

こちらからぜひにとお願いして作品を頂戴するようになってから、川淵さんが笑いながら「その時は断られましてね」とおっしゃるのです。私の方は全く覚えがなく、失礼をひたすらお詫びするしかないのでした。と同時にこれほど良い感覚をお持ちだったのに見る目のなかったことを恥ずかしく思ったことでした。今はこの上等な形の感覚に感服し、作品を頂くたびにその想いは強くなってゆきます。

このところさまざまなテーマの個展もなさってますます御自分を磨かれ輝いていらっしゃいます。ようびも、食器や花器で川淵さんのすばらしさをお客様にご御紹介するのを大変嬉しく誇りに思っているところです。

川淵さんは一九四六年生まれ、和光大学人文学部芸術学科を出られてしばらくは学生運動に関わったりしてブラブラしていた時(ご自分でそうおっしゃっていました)ふとしたきっかけで赤膚の窯に魅力を感じ、27才から陶芸に夢中になられたのだそうです。「絵を画く悩みよりも意味を見出せる。意味を問いつめないでも鉢は鉢、皿は皿で作っているものに無限の抽象的なたのしみがある」「誰かが何かを入れてくれることによって生きるもの、自分を空っぽに出来るそのことがうれしいのです。」とおっしゃいます。

今72才、まだまだよいものが出来るのをたのしみにしています。

工芸店ようび 店主 真木

今回の窯出し分ご案内に際して、
あらためて店主が川淵直樹さんについて認めました。
ご一読いただければ幸いです^^

こちら新作の南蛮小鉢は、鍔が大きくすーっと広がったフォルム。
中央にこんもり盛りつけると美しく盛りつけられます^^

盛ったのは菜の花としいたけのお浸しです。
春ですね(o^^o)

川淵直樹

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ようびの器 ものみな美しき日々のために



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この度の能登大地震で被災をいたしました奥田志郎氏に対して、お客様よりようびを通じての温かい御支援御鞭撻を頂戴致し、ありがたく厚く御礼申し上げます。

只今の状況は、輪島市内に関して行政からの進展は遅く、避難所と車の中という暮らしを強いられる状況です(五月十一日にやっと仮設住宅に入れることになったそうです)。

道具その他、壊れた家から出すのは危険を伴いますので、専門家に依頼して、今懸命にお見せ出来るものを含めて探索中でございます。それが済みますと行政が撤去することになると聞いております。

何とか元気にはしていらっしゃる状況でございますので、とりあえず現状の御報告と御支援の御礼を申し上げさせていただきました。

2024年5月1日

工芸店ようび 店主 真木

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