少し入れても「サマ」になるよろしき椀・・・

雪輪蒔絵黒大椀No.2・奥田志郎 & 竹田省

この雪輪紋は五角形をしています。原形はきっと雪の結晶が六角形であることが解る以前のものではないかと思うのですが、能装束の長絹に付いていた文様です。数十年前に私が帯に織っていただき、それを蒔絵の文様にさせていただいたものです。大きな粒の金(梨子地粉)と少し大き目の丸粉を使っていただいて変化をつけています。椀の内側に付いているので浮遊している様に見え、雪舞を連想させます。雪の文様は冬はもちろん、つめたさを思い起こさせるものとして盛夏にも用いられます。

本体の大椀は奥田志郎さんのおなじみの形のものですが、椀というのはこれですという形状をしています。具をたくさん入れてたっぷりの煮物椀や雑煮椀にもなり、少し入れても「サマ」になるよろしき椀だと思っています。

工芸店ようび 店主 真木

いわゆる「爆弾低気圧」が日本列島を駆け抜けています。

大阪は、夜中降り続いた雨はすでにやみ、晴れてきました。
でも、気温は上がらないそうで、立冬を過ぎ、まさに冬の到来です。

さて、「黒蓋付大椀」から、今回は「雪輪蒔絵黒大椀」です。

先日ご案内したお椀は「箔絵」のものでしたが、こちらは蒔絵。

控えめにその姿を魅せてくれる雪輪。
慎み深さは、ため息ものです(^^)/

黒蓋付大椀

現在、「投稿お知らせメール」を配信できない状態です。
ご迷惑おかけしています。

ようびの器 ものみな美しき日々のために



大阪の器屋「工芸店ようび」 半世紀の記録!

店主 眞木啓子の初めての著書です。
ぜひご一読下さいませ。

全国の書店、オンライン書店(Amazon,楽天ブックス他)、店頭、電話注文にてご購入いただけます。
電話でのご注文の場合、送料は385円となります。
TEL:06-6314-0204

amazon →
rakutenブックス →

TEL:06-6314-0204
この度の能登大地震で被災をいたしました奥田志郎氏に対して、お客様よりようびを通じての温かい御支援御鞭撻を頂戴致し、ありがたく厚く御礼申し上げます。

只今の状況は、輪島市内に関して行政からの進展は遅く、避難所と車の中という暮らしを強いられる状況です(五月十一日にやっと仮設住宅に入れることになったそうです)。

道具その他、壊れた家から出すのは危険を伴いますので、専門家に依頼して、今懸命にお見せ出来るものを含めて探索中でございます。それが済みますと行政が撤去することになると聞いております。

何とか元気にはしていらっしゃる状況でございますので、とりあえず現状の御報告と御支援の御礼を申し上げさせていただきました。

2024年5月1日

工芸店ようび 店主 真木

[mailpoet_form id="2"]