でも、どうして今もこの粉引に魅了されるのでしょうか。

粉引輪花平向付・荒賀文成

粉引の器について

・・・続き

今も同じ手法で作られている粉引は、土ものに磁器の土をぬるわけで、土と石粉(主にカオリンと硅石)では乾燥時、焼成時に収縮率が違い、もちろん融点も違うので、その上に釉をかけてもどうしても土と石粉の間に隙間ができ、はがれ落ちたり、その間に水やよごれが入って染みになったりのトラブルが生まれます。

白土も素地の土の部分も吸水性があるので、特に水じみは起こりやすく、乾くと消えることが多いのですが、何かが混ざったりするとそのまま染みで残ってしまいます。
古くから茶人たちの間で「雨もり」等と命名されて愛玩されてきたものはこれに相当します。
でも、どうして今もこの粉引に魅了されるのでしょうか。

粉引が持つ何とも言えない暖かさややさしさ、白の器の渕から少し現れている土の色などが何とも言えぬ趣があり、このマイナス部分も何とか克服しつつ、その雰囲気をたのしんできたのではないでしょうか。

続く・・・

工芸店ようび 店主 真木

関西では、梅雨と共に美味しくなる穴子、鱧、そして、タコ。

ついつい、今頃のうつわに、タコを盛りたくなってしまいます。
しばらく、タコづくしにご協力下さい。

こちらは、蒸しダコに七味唐辛子を掛けただけのシンプルなもの。
シンプルだから、タコの美味しさが際立ちます!(o^^o)

盛ったのは、
引き続き、荒賀文成さんからふんわりとした輪花の浅小鉢です。

「目つき」と「目なし」の二手あります。
「目つき」は元々は窯にのせる時、うつわ同士がくっつかないようにした跡。
今はうつわのアクセントです。
お好みで・・・^^

粉引

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ようびの器 ものみな美しき日々のために



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この度の能登大地震で被災をいたしました奥田志郎氏に対して、お客様よりようびを通じての温かい御支援御鞭撻を頂戴致し、ありがたく厚く御礼申し上げます。

只今の状況は、輪島市内に関して行政からの進展は遅く、避難所と車の中という暮らしを強いられる状況です(五月十一日にやっと仮設住宅に入れることになったそうです)。

道具その他、壊れた家から出すのは危険を伴いますので、専門家に依頼して、今懸命にお見せ出来るものを含めて探索中でございます。それが済みますと行政が撤去することになると聞いております。

何とか元気にはしていらっしゃる状況でございますので、とりあえず現状の御報告と御支援の御礼を申し上げさせていただきました。

2024年5月1日

工芸店ようび 店主 真木

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