京焼:乾山写葵文飯碗・伏原博之
「何とかこの魅力に近づいて来たように思います。」
立葵は乾山が好んで用いた図柄です。琳派と呼ばれる人たち、等伯や宗達も、野生ではないでしょうがこの路傍の花を美しく画いています。
中でも乾山は花だけをズームアップしているものが多く、牡丹のようにも見えるものもありますが私は以前から立葵の花だと思っています。
この花の一つ一つに好んで画くに足る何かを発見したのでしょう。さまざまに転回させています。この文様が何故か好きでいつか復原したいと考えていました。
乾山は古清水や清閑寺、粟田、等の京焼と言われるものとは一線を画した作家ですが、京のエッセンスはしっかり持っている人でしたので、当時から独自の芸術性を賞でた人々も多かったはずです。
何とかこの魅力に近づいて来たように思います。「立葵は今咲いていますよ」と絵を画いて下さる方に声をかけて、今年も一つ一つの花をしっかり見て、乾山がこの花の何に魅力を感じたかを会得して教えてほしいと思っています。
工芸店ようび 店主 真木
今日は「タコの日」。
足が8本だから^^
関西では半夏生の頃にも「タコの日」があります。
とにかく関西人はタコが好きです。
たこ焼きだけではありません。
伏原博之さんから立葵の飯碗がやって来てくれたので、梅たこ飯を作ってみました。
小ぶりな飯碗は「かるく一膳」が似合う寸法。
酒席の最後のご飯にもぴったりです。