漆器・輪島塗:箔押草彫文様椀・奥田志郎

漆器・輪島塗:箔押草彫文様椀・奥田志郎・山本哲

木目が美しいお椀となりました。

この椀は私の兄 野田行作が漆芸家として立ち始めた頃、学生から考えていた「塗物とは何か」の答えを探す作業の中で生まれた作品でした。

下地というものは何の目的で付けるのかなどのさまざまな疑問を持ち、漆はもともと木の中にあるものだから戻して上げるという意識で、素地に漆のみを染み込ませて塗り重ねて作ったお椀でした。

後略・・・

工芸店ようび 店主 真木

店主の兄 野田行作が作ったお椀を復活。

この度、「吉の字椀」は3種すべてが「ソウミ」の工程がない、木目が美しいお椀となりました。

こちらの「箔押草彫文様」は同様に野田行作が好んだ引掻紋。

「試みの中から生まれた椀」。
お楽しみいただけると思います。

吉の字椀 節分の頃

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ようびの器 ものみな美しき日々のために



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全壊しておりました輪島・奥田志郎さんの家と工房の中から、専門家にお願いして何とか一部引っ張り出すことが出来ました。

めずらしいものも出てきましたりで宝さがしの様です、と奥田さん。しばらくは拭漆のものは出来る体制でございますが、この様な真塗のものは出来ませんので、改めて「よい塗物だなあ」と感心しています。

まだまだ商品を作っていただくことの出来ない状況でございますので、これらを出させていただくことで少しは前に進めると思っております。

よろしくお願い申し上げます。

2024年6月23日

工芸店ようび 店主 真木