漆器・輪島塗:箔押草彫文様椀・奥田志郎
木目が美しいお椀となりました。
この椀は私の兄 野田行作が漆芸家として立ち始めた頃、学生から考えていた「塗物とは何か」の答えを探す作業の中で生まれた作品でした。
下地というものは何の目的で付けるのかなどのさまざまな疑問を持ち、漆はもともと木の中にあるものだから戻して上げるという意識で、素地に漆のみを染み込ませて塗り重ねて作ったお椀でした。
後略・・・
工芸店ようび 店主 真木
店主の兄 野田行作が作ったお椀を復活。
この度、「吉の字椀」は3種すべてが「ソウミ」の工程がない、木目が美しいお椀となりました。
こちらの「箔押草彫文様」は同様に野田行作が好んだ引掻紋。
「試みの中から生まれた椀」。
お楽しみいただけると思います。