これも白化粧のものを使うたのしみというものでしょう。

鉄絵粉引大鉢・小林東五

この大鉢も使用し始めて三十年を越しました。ずい分いろいろのものを盛りました。

煮合わせや和え物、サラダや水物、ゼリー寄せのもの、おそうめん、漬物、湯豆腐、冷や奴等、大きい上に深くてたくさん盛れ、盛った時の姿がよいので、大勢のお客様の時は特に重宝いたします。

やはり15分位は水を入れておき、きれいに拭き上げて盛ります。それでも内側は少しシミになって茶色い部分がだんだん増えて参りました。幸いひびや雨漏りのようなものはなく、渕もカケはありませんが、刷毛目の間からのぞいて見える土の色がどんどん美しくなってきています。

これも白化粧のものを使うたのしみというものでしょう。

工芸店ようび 店主 真木

店主に「粉引の思い出を何か書いて下さい・・・」とお願いしたら、
こんなすばらしい粉引を見せてくれました^^

こちらは、とても大きな鉢。

どれほど丁寧に、そして、頻繁に使われていたのでしょうか。
すっかり、しっとり優しい風合いとなっています。

鉄絵粉引大鉢・小林東五

粉引

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ようびの器 ものみな美しき日々のために



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全壊しておりました輪島・奥田志郎さんの家と工房の中から、専門家にお願いして何とか一部引っ張り出すことが出来ました。

めずらしいものも出てきましたりで宝さがしの様です、と奥田さん。しばらくは拭漆のものは出来る体制でございますが、この様な真塗のものは出来ませんので、改めて「よい塗物だなあ」と感心しています。

まだまだ商品を作っていただくことの出来ない状況でございますので、これらを出させていただくことで少しは前に進めると思っております。

よろしくお願い申し上げます。

2024年6月23日

工芸店ようび 店主 真木