立ったまま、すーっと靴が履ける、なるほどの靴べらです(o^^o)

朱竹靴すべり・大・藍青・奥田志郎

靴すべり

このくつすべりを造り始めてもう三十年は超えました。

少しずつ改善しながら今の形になり、使いやすさも美しさもこの数年はこれで落ち着いております。

お玄関にかけていただいて絵になるような美しいものにしようとしますと、どうしても紐を吟味しなくてはなりません。この紐は、京西陣の唐織を織るための平糸を二色組合わせ、組紐屋さんで四ツ組と申す組み方で作っております。

ゴムと云うものがなかった時代、例えば冑を括る紐などはこの平糸(真綿糸)という撚りのかかっていない糸を寄せて組む組み方で作っていました。括ったところが解けない、のびても元に戻る、つややかで美しいなど、要するに本来の紐の条件を備えているものなのです。

この紐がなくてはならぬものであることは、お手に取ってお確かめ下さいませ。

材料は孟宗竹で、表面に縞のようなデコボコがあり、拭漆をいたしますと縦縞が出たりします。また、竹の身の方は、無数の空気穴があるため、施漆の際、下地はじゅうぶんしていますが漆を少し吸いこんで小さなえくぼになっている部分がある場合もございます。ご理解くださいませ。

落としてしまうと先が特に駄目になりますが、先日、落とされて先が傷ついたものをお直ししたところ又新しく生まれ変わって、今もまだ使っていただいています。

工芸店ようび 店主 真木

敬老の日、いかがお過ごしでしょうか。

まだまだ陽射は強く、汗ばむぐらいですが、木陰の風はひんやり心地よく感じます。

さて、
散歩好きな方への贈り物にオススメしているのが、こちら「靴すべり」。

立ったまま、すーっと靴が履ける、なるほどの靴べらです(o^^o)

今回、紐に新色が仲間入り。
あわせて、裏側は「透漆」に変わりました。
シックな玄関に似合います!(^^)/

現在、「投稿お知らせメール」を配信できない状態です。
ご迷惑おかけしています。

ようびの器 ものみな美しき日々のために



大阪の器屋「工芸店ようび」 半世紀の記録!

店主 眞木啓子の初めての著書です。
ぜひご一読下さいませ。

全国の書店、オンライン書店(Amazon,楽天ブックス他)、店頭、電話注文にてご購入いただけます。
電話でのご注文の場合、送料は385円となります。
TEL:06-6314-0204

amazon →
rakutenブックス →

TEL:06-6314-0204
この度の能登大地震で被災をいたしました奥田志郎氏に対して、お客様よりようびを通じての温かい御支援御鞭撻を頂戴致し、ありがたく厚く御礼申し上げます。

只今の状況は、輪島市内に関して行政からの進展は遅く、避難所と車の中という暮らしを強いられる状況です(五月十一日にやっと仮設住宅に入れることになったそうです)。

道具その他、壊れた家から出すのは危険を伴いますので、専門家に依頼して、今懸命にお見せ出来るものを含めて探索中でございます。それが済みますと行政が撤去することになると聞いております。

何とか元気にはしていらっしゃる状況でございますので、とりあえず現状の御報告と御支援の御礼を申し上げさせていただきました。

2024年5月1日

工芸店ようび 店主 真木

[mailpoet_form id="2"]