漆器・輪島塗:まり椀・奥田志郎

お詫びと御報告を兼ねて

2017年から18、19年にかけて、私共が扱わせていただいている日本産の漆が全国から消えてしまうという現象が起こりました。国宝や重文の寺社仏閣の修理にはどうしても国産漆でなければと(国からもそのための補助金が出て)、全国から国産の漆を集めることになったのです。確かに、殆んどが一日中外の空気や日光に曝される状況では、日本産のよい漆でなければひとたまりもなく弱って変色し剥がれてしまうのです。いまさらこんなことが解ってきたわけではないのにと怒りは禁じ得ませんけれど、現実に起こったことは大変不思議なことに大変急激なことだったのでした。

ようびがお願いしている先でも、今まで長い間信用して購入して来た漆屋に漆がなくなり、廃業するところも出て来て、供給不能になってしまったのでした。さまざまなルートを通じて供給していただける先を探し、やっと漆掻きさん(漆の木から漆液を採る作業をする人)を見つけて直接入手することが出来ました。

その頃、奥田志郎さんの工房では世代交代で上塗師さんが新しく入り、その方はとてもよい職人さんで、輪島の日本産で有名な工房に居た人だったのですが、日本産の漆を塗ったことがなかったことが判明し、親方の志郎氏がその扱いを教えるという作業があったりで、作品が殆んどようびに参りませんでした。以前からの漆は少しは残っていたものの、大変難しい状況にあり、他2軒のお取引先もその状況が続いていて、長い間お待たせすることになりました。

昨年十月頃から季節も安定して、何とか順調に仕事が進んでおり、この二年間の御迷惑も解消することと思っております。

誠に御迷惑をお掛けいたしました。この春からは少しずつもと通りに入荷することと存じます。

旧倍のお引立てをお願い申し上げます。

工芸店ようび 店主 真木

長く長くお待たせいたしました!
工芸店ようびといえば「まり椀」!
その「まり椀」がやって来ました!

下地にまで国産にこだわる「漆」が入手できなくなったり、職人さんが世代交代したり・・・。

心落ち着かない日々が続いたのですが、お店のあらゆる漆器が底をつきかけた頃、ようやく日常を取り戻すまでに復活いたしました。

お問い合わせくださった方に先ずご案内させていただき、今日、ブログで「まり椀」をご案内できことに!(^^)/

はじめての漆器におすすめです!\(^o^)/

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ようびの輪島の作家は奥田志郎さんと尚古堂さんが居られますが、皆様から厚いご支援、お言葉を賜り、ありがたく厚く御礼申し上げます。

ご支援金等は復興が始まります時「ありがたく役に立たせていただきます」と申されております。

しばらくの間、ようびには作品が入ってこない状況が続きますので、今手持ちの作品たちを買っていただく以外になく、それをもって再開を応援させていただきたく思っております。

よろしくお願い申し上げます。

工芸店ようび 店主 真木

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