漆器・輪島塗:4.3寸黒椀・奥田志郎

漆器・輪島塗:4.3寸黒椀・奥田志郎

「もともとこの椀は汁椀としてではなく、飯椀として奥田志郎氏の兄達朗氏が作っていたもので、しばらくぶりの登場でございます。」

奥田志郎氏から興奮して電話があり、漆の神様が降りてきたような塗になったと申します。六月の初めのことでした。

漆は湿度と温度の関係で、この様に奇跡のような瞬間が起こることがあります。と言って湿度〇%、気温〇度に設定したからといってこの様なことが起こるとは限らないのです。漆というものはまだまだ解らないことの多いもので、苦労はあるもののそれ故に大変に面白いと作り手は申します。

約一ヶ月余り風呂で乾かし、さっそく出させていただくことにいたしました。もともとこの椀は汁椀としてではなく、飯椀として奥田志郎氏の兄達朗氏が作っていたもので、しばらくぶりの登場でございます。

4.2寸よりも少し高めでたっぷりとした気分のよい寸法の椀になっております。飯椀として汁椀として、またさまざまなものを受け止める椀として、永く御手許にあれかしと。

工芸店ようび 店主 真木

久しぶりの「4.3寸椀」。
今回は、朱と黒が同時にやって来てくれています。

採れたての茗荷をいただいたので、さっそく、黒のお椀に茗荷ご飯を作ってみました。

炊きたてのご飯に、汁気をきった茗荷の甘酢漬けを混ぜただけ・・・。
奥田志郎さんの「4.3寸椀」なら、さらにふっくらごはんに。

実りの秋が楽しみです!

4.3寸椀がある食卓

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この度の能登大地震で被災をいたしました奥田志郎氏に対して、お客様よりようびを通じての温かい御支援御鞭撻を頂戴致し、ありがたく厚く御礼申し上げます。

只今の状況は、輪島市内に関して行政からの進展は遅く、避難所と車の中という暮らしを強いられる状況です(五月十一日にやっと仮設住宅に入れることになったそうです)。

道具その他、壊れた家から出すのは危険を伴いますので、専門家に依頼して、今懸命にお見せ出来るものを含めて探索中でございます。それが済みますと行政が撤去することになると聞いております。

何とか元気にはしていらっしゃる状況でございますので、とりあえず現状の御報告と御支援の御礼を申し上げさせていただきました。

2024年5月1日

工芸店ようび 店主 真木

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