九谷焼:染付なずな文向付・須田菁華
ふろふき大根にふさわし小鉢です。
今日は「お風呂の日」。
身体の中心部の「深部体温」が低いと免疫力が低下するそう。
低体温の改善には、39~40℃ほどのぬるま湯に15から20分程度つかるのがよいそうです。
湯船につかってゆっくり・・・。
さて、「お風呂の日」ということで「ふろふき大根」です。
漢字では「風呂吹き大根」です。
名前の由来には諸説あるのですが、漆器を扱う工芸店ようびとしては、
昔、漆器の職人さんは冬場の漆の乾きが悪くて困っていました。
ある時、ある僧から大根のゆで汁を漆器の乾燥室「漆風呂」で霧吹きすればよいと教えられ、その通りしたら上手くいったそう。
柔らかく美味しくゆがかれた大根の方は「風呂吹き大根」と呼ばれるようになった・・・とか。
この説を推したいところです。
漆を乾かすには、温度が20℃~30℃、湿度 65%~80%に保つことが必要です。
湿度の高い日本に適した漆ですが、冬は乾燥気味。
とても信憑性のある説だと思います。
ふろふき大根が盛られているのは、須田菁華さんからナズナが描かれた小鉢です。
せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ。
なずなは春の七草です。
緑の少ない季節に大地に根をはり、私達に緑を提供してくれます。
そんな力強さがあふれる絵付けです。
本格的な春が待ち遠しい頃。
ふろふき大根にふさわし小鉢です。