双菊の向付

九谷焼:染付双菊形向付・正木春蔵

「二種類の菊を抱き合わせた盛り映えのするよい向付だと思います。」

こちらは別に御紹介しております琵琶の向付と同じ頃のもので、久し振りに作っていただきました。二種類の菊を抱き合わせた盛り映えのするよい向付だと思います。

菊の葉の猪口をつけて菊の一揃えとしてみました。阪東さんの赤絵金彩の徳利が花を添えています。盆は塗って20年近くなる真塗黒の足付丸盆です。

工芸店ようび 店主 真木

正木春蔵さんから「型物」です。

「型物」はお料理屋さん向けの難しいうつわと思われがちですが、季節をダイナミックに演出してくれます。

秋らしくない今年の秋。
食卓にこそ秋を存分に。
お造にきのこと三つ葉の軸のみぞれ和えを添えました。

双菊の向付

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全壊しておりました輪島・奥田志郎さんの家と工房の中から、専門家にお願いして何とか一部引っ張り出すことが出来ました。

めずらしいものも出てきましたりで宝さがしの様です、と奥田さん。しばらくは拭漆のものは出来る体制でございますが、この様な真塗のものは出来ませんので、改めて「よい塗物だなあ」と感心しています。

まだまだ商品を作っていただくことの出来ない状況でございますので、これらを出させていただくことで少しは前に進めると思っております。

よろしくお願い申し上げます。

2024年6月23日

工芸店ようび 店主 真木