漆器・輪島塗:透漆八角小皿・奥田志郎

漆器・輪島塗:透漆八角小皿・奥田志郎

「使っているうちにくろい色が透けて少し漆本来の色になります。」

野田行作 作の八角小皿がなくなって久しくなっておりましたもの、ご希望が多くて、やっと造ることが出来ました。

前のものの完全な写しではありませんが、コップ台、盃の台、湯呑の台、と面積をとらず便利で多用途に供していただけるものと思います。

この度は輪島の奥田志郎さんが作りました。拭漆のものと洗朱のものを作っておりましたが、改良いたしまして拭漆は透漆に、今準備中のものは朱漆にする予定でございます。

透漆は、朱合と称する生漆から水分を抜いた、顔料の入っていない漆です。使っているうちにくろい色が透けて少し漆本来の色になります。

工芸店ようび 店主 真木

お待たせいたしました!

八角皿がやって来ました。
進化をして・・・。

造り手が奥田志郎さんに替わり、塗りも透漆に。

今は端に透けた様子が伺えますが、毎日使っていただいて育てていただければ、少し透明感が増したより美しい漆器となってくれます。

一度八角皿を使いだすと、八角皿が無い湯呑は、なんとなく居場所を失ったようにも思えるから不思議です。

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全壊しておりました輪島・奥田志郎さんの家と工房の中から、専門家にお願いして何とか一部引っ張り出すことが出来ました。

めずらしいものも出てきましたりで宝さがしの様です、と奥田さん。しばらくは拭漆のものは出来る体制でございますが、この様な真塗のものは出来ませんので、改めて「よい塗物だなあ」と感心しています。

まだまだ商品を作っていただくことの出来ない状況でございますので、これらを出させていただくことで少しは前に進めると思っております。

よろしくお願い申し上げます。

2024年6月23日

工芸店ようび 店主 真木