桜柳文箔絵黒石州椀
「春らしい洒脱な桜柳紋となりました。」
茶人の間で石州椀と言われてきた形で大変よろこばれたものの一つです。
本歌は5つの絵替蒔絵椀の一つで、高台寺蒔絵の様式を模したものですが、この度は箔絵にしてみましたら春らしい洒脱な桜柳紋となりました。
本体は名代の尚古堂さんのもの、箔絵は山本哲さんの力作です。
工芸店ようび 店主 真木
お正月の雑煮椀として、石州好みと言われる「石州椀」をご案内しましたが、無地はやはりなんとなく寂しげです。
本歌の「絵替蒔絵椀」は、秋草や片輪車(かたわぐるま)などいろいろな時代の様々な文様が絵代わりで五客。
その中から、愛らしい桜柳文を蒔絵から箔絵に替えて加飾していただきました。
花見の散歩中見つけたのは、堀端の柳の花と若葉。
堀に注ぐ陽光に照らされ、ふわふわきらきら・・・。
今年は桜も柳も少々早い満開を迎えていますが、桜柳の文様は4月中楽しんでいただけます。
本歌:絵替蒔絵椀(えがわりまきえわん)
椀盛 (懐石傳書)・辻 嘉一著
婦人画報社 (1968/1/10)