漆器:芒に蝶々蒔絵糸目椀・尚古堂・竹田省
「親しんできた秋の風景を想いながら設えてみました。」
まだ日中はお暑い日が続いておりますが、さすがに朝夕は少し秋の気配を感じます。長い間日本人が眺め、親しんできた秋の風景を想いながら設えてみました。
輪島の尚古堂さんの千筋糸目椀に蒔絵は竹田省さんのもの、表側は糸目の上に施されている蒔絵が薄野の雰囲気を出してくれています。内側にはお月様と蝶が画かれていて、さすが京の蒔絵師さんと思わせるものです。
辻村塊さんのたいへんに盛り映えのする長皿は、備前の赤土を黒く焼き締めて作ったもので、渕の上がり方が盛ったものを落ち着かせています。
・茄子のごまよごし
・焼きえび
・子持ち鮎筒切り
・枝豆
・つぶし大徳寺納豆
植山昌昭さんに作っていただいている鳴子形の小鉢(菊唐草紋)には、おくらのおろし和えを盛ってみました。
お膳は奥田志郎さんの布盆ですが、まだ輪島塗りを再開できず品不足は深刻です。
静かでおちついた取り合わせです。
工芸店ようび 店主 真木
9月も後半に。
そろそろ「玄鳥去(つばめさる)」。
暖かな南の地へつばめが旅立つ頃だそう。
こうも暑いと、まだまだ日本を楽しんでくれそうです^^