染付ふくろう文4寸皿・阪東晃司
「少し味わっていただけるものになったのではとお出ししました。」
京都・山端にお住いの加藤静允先生のお名前をご存知の方は多いと思います。
小児科医であられ、陶芸・随筆・絵、そのすぐれた感性は高い評価を受けておられます。何よりお好きでその中でも一番すぐれておられるのが刀に関する見識で、その世界の方々に信頼の厚い方です。
ようび店主は長いお縁をいただいており、今様光悦さまと申し上げております。先生が作られる食器を店の商品として作っていただくことは叶いません。お売りにならないからです。それで、先生にお許しをいただき、先生の写しを作らせていただき、作者たちにこの良さを感じていただきたいと思いました。かなり長く試行錯誤しつつ作っていただいていますが、美しく優しく威厳のある先生の領域に達することは出来ていません。
ですが、この形の使い易さ、柄の可愛らしさなど、少し味わっていただけるものになったのではとお出ししました。
よろしくお願い申し上げます。
工芸店ようび 店主 真木
阪東晃司さんの「人物文」のお皿、好評をいただいています。
実はこちらも本歌が加藤静允先生です。
きょとんとしたような、目を見開いたようなふくろうは、とても愛らしく・・・。
加藤静允先生に近づくため、土も砂混じりものを使っていただいています。
えくぼやほくろもアクセントに。