漆器・輪島塗:秀衡椀・奥田志郎・山本哲
「たっぷりとした見込み、しっかりとした漆。ようび自慢の一品です。」
今日から師走。
寒さが身にしみる12月のスタートとなりました。
皆様の地域はいかがでしょうか。
秀衡椀
秀衡という名前は平安末期、義経を助けた人ということからの好もしいイメージです(日本人は判官義経が好きですから)。
秀衡椀は室町末期から桃山時代の一時期のみ作られた幻の様な作品群で、あまり多くは残っていないのですが、一の関の菅原氏にお聞きしたところでは、時代は使われていた年数、その他の諸条件によって特定はできません、とのことでした。
今はもうこの蒐集も散逸してしまっていると聞きます。大変もったいないことです。
明漆会を率いていらっしゃった頃の奥田達朗氏が、その頃思いを盡して造られた秀衡椀がこの二つ椀と、地蔵院所蔵と言われたもう一種のものでした。(※黒三つ椀・大)
たっぷりとした見込み、しっかりとした漆。ようび自慢の一品です。
秀衡紋(金箔)と漆絵は山本哲さんです。ざんぐりとしていて丁寧な、本体によくそぐった絵付けをして下さっています。
工芸店 店主 真木
お正月まであと一ヶ月。
お正月の道具の点検をそろそろ。
こちらは、大きく堂々とした風格のある秀衡椀。
具がたっぷりのお雑煮がいただけます。