漆器:吉の字椀・無地・奥田志郎

「初めて塗物に接される方々にも、漆を知り尽くされた方々にも使ってみていただきたい、試みの中から生まれた椀でございます。」

この椀は私の兄 野田行作が漆芸家として立ち始めた頃、学生から考えていた「塗物とは何か」の答えを探す作業の中で生まれた作品でした。下地というものは何の目的で付けるのかなどのさまざまな疑問を持ち、漆はもともと木の中にあるものだから戻して上げるという意識で、素地に漆のみを染み込ませて塗り重ねて作ったお椀でした。

この形をそのままに、輪島の奥田志郎さんに引き継いでいただくことにいたしました。下地を使わずに木地に直接漆を重ねて塗っていき(五回)、それをベースに中塗、上塗をいたしました。兄のものと違うところは(1)口づくりと高台に布が貼ってある事(これは輪島では外すことの出来ない大切な技術です)(2)中塗漆を入れてある事などです。

小さいわりには深くてよく入り、御普段に気楽に使っていただける軽くて可愛らしい椀に仕上がっていると思います。初めて塗物に接される方々にも、漆を知り尽くされた方々にも使ってみていただきたい、試みの中から生まれた椀でございます。

日本の食器の中でも一番大切な椀。一人でも多くの方に本物の椀をとの願いを叶えられるのでは、と思いつつ、新生活のための器としても生涯お伴出来るのではないかと思います。

工芸店ようび 店主 真木

#うちで過ごそう

100%家にいようとがんばって、ようやく「接触7~8割削減」達成・・・。
とにかく、おうちを愉しく過ごしましょう!
おうちで美味しくいただきましょう!(o^^o)

こちらは、奥田志郎さんの新作「吉の字椀」です。
が、毎日使っていただきたく「吉の字」はあえてありませんA^^;)

「まり椀」のまあるい形も愛らしいのですが、こちらの小ぶりなお椀も、手に取るととてもキュート。
小さく見えますが、たっぷり、八分目で240mlほど入ります。

本歌は、店主の兄、野田行作のもの。
工芸店ようび50周年の今年は、野田行作の漆器をいろいろに復活する予定です。
「吉の字椀」は、そのスタートに相応しいお椀。
手にとってお確かめくださいませ!(^^)/

土鍋でご飯

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ようびの器 ものみな美しき日々のために



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ようびの輪島の作家は奥田志郎さんと尚古堂さんが居られますが、皆様から厚いご支援、お言葉を賜り、ありがたく厚く御礼申し上げます。

ご支援金等は復興が始まります時「ありがたく役に立たせていただきます」と申されております。

しばらくの間、ようびには作品が入ってこない状況が続きますので、今手持ちの作品たちを買っていただく以外になく、それをもって再開を応援させていただきたく思っております。

よろしくお願い申し上げます。

工芸店ようび 店主 真木

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