「秋の終わりの最後の華やぎ・・・」
秋が深まって参りました。今年は夏がことの外きびしく、紅葉も如何かと心配されていましたが、大地の力か山々は美しく色づいて、よい季節が到来しています。
黄色く色づいた柚子釜は料理屋さんのこの季節の定番ですが、少しご家庭にも持ち込んで、旬のさんまの塩焼きと合わせました。柿の葉と柚子、自然の器です。柚子釜の敷皿になっていますのは川淵明日香さんの作品で、初めて御紹介するものです。川淵直樹さんのお嬢さんで、材料は父上と同じものですが、仲々センスのよい方なので将来が楽しみです。
宗寛盆は「困った時の宗寛盆」と言われるほどさまざまに役に立つもので、八寸として、菓子器として、また小さな盆として、天ぷら皿としてと多用していただけます。
少々おどけた口の付いた片口はお酒次として使いました。窪みが手がかりとなって次ぎやすいものになっています。お猪口は菁華の染付吉の字ぐい呑、お椀は金箔の筋が入った華やかな蓋がついている朱の椀です。少し小ぶりで装飾が控え目ですので、お味噌汁にも吸物椀にもと多用していただけます。 静かな中にも、秋の終わりの最後の華やぎを見せる季節にふさわしいかなと拵えてみました。
工芸店ようび 店主 真木
11月になりました。
山はブナ、ナナカマド、ダケカンバなどの紅葉が最盛期。
里にも一日ごとに赤、オレンジ、黄色の錦が降りてきています。
そんな季節にあわせて・・・^^
自然のうつわがメインです。
柚子鎌は柚子の香りがほんのり漂って、五感で秋を愉しめるコーディネイトになりました。