「のどかな陽をあびて春草の野辺に遊ぶ気分になれるのがふしぎです。」
乾山春草蓋向
乾山の向付に春若いも、平まめ、椎茸など季節の野菜を盛り込んでみました。
この蓋もの十客分を並べていると、のどかな陽をあびて春草の野辺に遊ぶ気分になれるのがふしぎです。
吉兆
湯木 貞一, 入江 泰吉
保育社 (1978/06)
「乾山・春草 弥生三月のお膳」はいかがでしたでしょうか。
こちらは、春草の蓋物の本歌となります。
先日ご案内した「乾山雪笹向付五種」と同じ、「吉兆」からの引用です。
本歌は、蓋の裏側まで描かれた春草が、一点ずつ様々に描かれています。
自由闊達。
きちっと同じものを作る・・・ことにまったくこだわらない風景は、のびのび自然体です。