さまざま想像は広がります。

京焼・乾山写ゆり文蓋向付・伏原博之

七月(旧六月)は百合月という別称があります。この蓋物は乾山写しで、五種の花が一組になっているものの内の一つで、白盛りで百合を画いています。

パートドヴェールの鉢は朝顔のようにも見えて夏らしい一品です。波紋の京焼の猪口と魯山人写しの小皿を合わせてみています。

パートドヴェールの鉢にはとりのささみの酒蒸しをむしったもの、茗荷の細切(たてに細く切りさっと塩湯に通し酢をくぐらせたもの)、胡瓜のかつらむき細切り、芽紫蘇などをふわっと混ぜて盛り、辛子酢味噌をつけていただくなどというのはいかがでしょう。

ゆりの蓋向の中味は、茶筅なすの煮物、にしんの甘露煮と合わせて生姜で・・・なんて、さまざま想像は広がります。

工芸店ようび 店主 真木

旧暦と新暦は、近い年もあれば、離れた年もあります。

旧暦の6月。

2017年の今年は、7月23日から8月21日が旧暦の6月にあたります。
ずいぶんと離れています。
おかげで間に合いました。
「百合月(旧暦の6月)」の特集が完成しました(^^)/

去年の「乾山写ゆり文平向付」に続き、
今年は、同じ乾山写しの蓋物になります。

この夏は、「夏は家派!」と題して、続けて蓋物を3種ご案内しました。
蓋を開けた時のなんとも幸せそうな顔・・・そんな愉しい日にどうぞ。

ゆり咲く頃

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全壊しておりました輪島・奥田志郎さんの家と工房の中から、専門家にお願いして何とか一部引っ張り出すことが出来ました。

めずらしいものも出てきましたりで宝さがしの様です、と奥田さん。しばらくは拭漆のものは出来る体制でございますが、この様な真塗のものは出来ませんので、改めて「よい塗物だなあ」と感心しています。

まだまだ商品を作っていただくことの出来ない状況でございますので、これらを出させていただくことで少しは前に進めると思っております。

よろしくお願い申し上げます。

2024年6月23日

工芸店ようび 店主 真木