「すごい腕の螺鈿師さんが居ます」

秀衡椀・奥田志郎・山本哲

山本哲さんのこと

40年余り前、その頃奈良国立博物館にお務めだった書家の故 松本碵之さんが「すごい腕の螺鈿師さんが居ます」と御紹介下さいました。その時見せていただいた螺鈿は何だったかよく覚えていなかったのですが、すごい腕という意味はよく解りました。「螺鈿をなさるなら蒔絵、箔絵、うるし絵と組み合わせるともっと美しく効果的になると思います」などと申し上げたように覚えています。

それからすぐに、いつの時代かに春日大社より下賜され、転々として奈良のお茶人が持っていらっしゃった春日臨御台なる高杯を復原していただきたいと思い、さっそく平安の螺鈿の入った折枝蒔絵文様が必要となったのでした。

何についてもどんどんつっこんで研究なさるお人ですので、思ったより、良く、早くマスターしてちゃんとしたものにして下さいます。器用などというのではなく、「出来ません」と云わずに何でもやってみて、そこから発展させようとする気概のある人です。

古いものに対する興味も一通りではなく、「はい、はい、あれね」とすぐ解っていただけるのもうれしいことです。知識だけでなく、確かな技術の持ち主なのは、20年ごとに御造替(ごぞうたい)なさる春日大社の器物の製作にかかわる師匠に付いて緻密な仕事をしていらっしゃったことが大きいと思います。

今まで大変むずかしく厄介な仕事を次々とよくお願いして来たものと、さぞ御迷惑だったことと思っていましたが、「気持ちよくお仕事させていただいています」とおっしゃって下さりほっとしています。ようびのお願いした作品は数えきれない程あり、その都度さまざまなお話をしながら制作をすすめていただいて来て今も続いています。

これからも又よりよきものをどんどん御一緒に磨いていきたいと思っています。

工芸店ようび 店主 真木

お待たせいたしました!

何年ぶりでしょうか。
やっと、やっと、やっと秀衡椀がやって来ました。
できれば雛祭りにあわせてお届けしたかったのですが、来年のお正月、雛祭りはかならず来ます^^
一年間、あーいう風に、こーいう風に使って愉しんで下さいませ!

次の入荷はいつになるか、まったく検討がつきません。

何しろ、山本哲さんには、いろいろな漆器に箔絵、螺鈿、蒔絵を施していただいています。

秀衡椀の入荷に合わせて、店主が山本哲さんについてしたためました。
あわせて、山本哲さんに関わっていただいた仕事もまとめてみました。
こんなにも!・・・あります(@_@)

今週のブログは、読み物が満載ですね!
週末になりました。まとめてお読みいただければ幸いです(^^)/

山本哲

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ようびの輪島の作家は奥田志郎さんと尚古堂さんが居られますが、皆様から厚いご支援、お言葉を賜り、ありがたく厚く御礼申し上げます。

ご支援金等は復興が始まります時「ありがたく役に立たせていただきます」と申されております。

しばらくの間、ようびには作品が入ってこない状況が続きますので、今手持ちの作品たちを買っていただく以外になく、それをもって再開を応援させていただきたく思っております。

よろしくお願い申し上げます。

工芸店ようび 店主 真木

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