でも、どうして今もこの粉引に魅了されるのでしょうか。
粉引の器について
・・・続き
今も同じ手法で作られている粉引は、土ものに磁器の土をぬるわけで、土と石粉(主にカオリンと硅石)では乾燥時、焼成時に収縮率が違い、もちろん融点も違うので、その上に釉をかけてもどうしても土と石粉の間に隙間ができ、はがれ落ちたり、その間に水やよごれが入って染みになったりのトラブルが生まれます。
白土も素地の土の部分も吸水性があるので、特に水じみは起こりやすく、乾くと消えることが多いのですが、何かが混ざったりするとそのまま染みで残ってしまいます。
古くから茶人たちの間で「雨もり」等と命名されて愛玩されてきたものはこれに相当します。
でも、どうして今もこの粉引に魅了されるのでしょうか。
粉引が持つ何とも言えない暖かさややさしさ、白の器の渕から少し現れている土の色などが何とも言えぬ趣があり、このマイナス部分も何とか克服しつつ、その雰囲気をたのしんできたのではないでしょうか。
続く・・・
工芸店ようび 店主 真木
関西では、梅雨と共に美味しくなる穴子、鱧、そして、タコ。
ついつい、今頃のうつわに、タコを盛りたくなってしまいます。
しばらく、タコづくしにご協力下さい。
こちらは、蒸しダコに七味唐辛子を掛けただけのシンプルなもの。
シンプルだから、タコの美味しさが際立ちます!(o^^o)
盛ったのは、
引き続き、荒賀文成さんからふんわりとした輪花の浅小鉢です。
「目つき」と「目なし」の二手あります。
「目つき」は元々は窯にのせる時、うつわ同士がくっつかないようにした跡。
今はうつわのアクセントです。
お好みで・・・^^