灰釉すり鉢・福森雅武
本来の「すりばち」とはどんなものかと思っていましたが、この様な道具はあまり陽の当たる華やかなものではないので、よい擂鉢を作ろう等と思って下さる作家さんがいらっしゃいませんでした。そこで、福森雅武氏にお願いしてみましたらこんな見事な擂鉢を作っていただくことが出来ました。
「この擂鉢で鴨のだんごを作ってやろう等と思って作っていると楽しかったですよ」とおっしゃって、茶碗や花生を作る時と一緒の気持ちで、使うことを意識し、そのことが楽しいと心から思われていることが改めて解り、ようびにはなくてはならぬ作家さんだと大切に大切に思わせていただいた次第です。
ご自身の作品で数が限られ、すりばちにこんな価格?と思われることでしょうが、盛り鉢としても使っていただけるのではと思っています。
土も、黒鍋や他の作品とは違うものをこれ用にブレンドして、ご自身が使うという視点で作られた由、一ついただいて使ってみましたら気持ちよく擂れてしかも早く下ります。お料理の達人らしいさすがさすがのお道具です。
これを工房のお仕事として作って下さるようにもお願いしてみました。いずれお作りいただけると思っています。 身辺の道具が美しいのは何とも豊かな気分になるものです。
工芸店ようび 店主真木
大きなすり鉢がやってきました!それも、土楽窯当主、福森雅武さんご自身のすり鉢です。
胡坐をかいて足の裏でおさえ、膝の間に固定してごりごりごりごり・・・。「大」は、まさに、そんな台所風景にぴったりです。
福森雅武さんは「鴨のだんご」だそうですが、さて、何を作りましょうか。素直に胡麻和え、あるいはとろろ、それとも、少し豪快に「イワシの岩石揚げ」、それとも、それとも・・・。
「灰釉すり鉢」「アメ釉すり鉢」の2種、それぞれ大小作っていただいています。
福森雅武さんの作は、今回限りとなります。お見逃しございませんように。
料理のレパートリーが増えるだけではありません。仲間の集まる日の盛り鉢として、そして、日頃は、野菜入れなどにも、お使いいただけます^^
