吉の字椀 節分の頃

漆器・輪島塗:吉の字椀・奥田志郎

「なつかしいうれしい椀の再来です。」

以前にご紹介しました兄・野田行作発案の形の椀に、兄の字の「吉」の字を出来る限り忠実に山本哲さんに写していただきました。本体は以前ご紹介した奥田志郎作です。なつかしいうれしい椀の再来です。

節分に大豆ご飯を入れたり、毎日の食卓に身近で気軽にお使いいただくと、この椀のたのしさが解っていただけるかと思います。ひと塩の小鯛の向付、蓋付椀には玉子どうふ又は胡麻豆腐のような身軽なものに芹などをそえて、節分のお膳にしてみます。季節的に梅の小皿が効いています。

蓋付椀は、二十年程前に作りました帯椀の本体に、拭漆の蓋を合わせてみましたら、仲々面白いものになりました。お蓋の必要な普段の椀として、お気軽にお使いいただけると思います。

工芸店ようび 店主 真木

今年の立春は2月3日の火曜日です。

その前の日が、節分。
最近は、太巻きの定着で節分の日のほうがメジャーになってきた気がします^^

節分まであと一週間。
太巻きは節分までお預けですが、今週は大豆ご飯を楽しみたいですね。
大豆の良い香りが部屋いっぱい!^^

吉の字椀 節分の頃

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全壊しておりました輪島・奥田志郎さんの家と工房の中から、専門家にお願いして何とか一部引っ張り出すことが出来ました。

めずらしいものも出てきましたりで宝さがしの様です、と奥田さん。しばらくは拭漆のものは出来る体制でございますが、この様な真塗のものは出来ませんので、改めて「よい塗物だなあ」と感心しています。

まだまだ商品を作っていただくことの出来ない状況でございますので、これらを出させていただくことで少しは前に進めると思っております。

よろしくお願い申し上げます。

2024年6月23日

工芸店ようび 店主 真木