いつもは横に並んでいるものを縦並びにしてみよう・・・

台付グラス・福地ガラス工房

この台付グラスは、随分以前にあるお料理屋さんの先付用に作りましたもの。いつもは横に並んでいるものを縦並びにしてみようと思ったものです。上から順番に淡い味のもの、下に濃い味のものになっていくという想定をしてみましたら、料理長も面白がって下さって、いろいろに展開して下さいました。

写真はそのうちの一つで、すり流し、うに、だしなどを段々に入れていただいています。その頃、大人数のお客様をこなされながらすごい勢いでさまざまな料理を考えられるすばらしい料理長でした。毎月のように、買っていただいた器を吟味して、女主人、料理長とさまざまなお話し合いをさせていただくのは大変楽しいことでした。料理長は今もお元気に琵琶湖畔に料理屋を経営なさっています。

この度はフリーズした果物を入れていただくために天ぷら屋さんのデザート用として作りましたら、ジュース用のカップとしてとても飲み心地のよいものだとお褒めいただいています。細くて少しおしゃれにお使いいただけるものと思います。

工芸店ようび 店主 真木

昨日ご案内した福地ガラス工房さんの縦長の細いグラス。
当時のことを、店主が認めました。

写真が紙のコピーでしか残っていないため、
見づらい画像となってしまいましたが、ご了承願います(≧∇≦)

今の時代なら、
料理を縦に積んでいくアイデアを思い浮かべるのは容易かも知れませんが、
当時にすればとても斬新。

うつわからじっくり作り上げた先付・・・となると、
これから饗される料理の数々に、
お客様もたいそう期待に胸を膨らまされたことと思います(o^^o)

福地ガラス工房

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全壊しておりました輪島・奥田志郎さんの家と工房の中から、専門家にお願いして何とか一部引っ張り出すことが出来ました。

めずらしいものも出てきましたりで宝さがしの様です、と奥田さん。しばらくは拭漆のものは出来る体制でございますが、この様な真塗のものは出来ませんので、改めて「よい塗物だなあ」と感心しています。

まだまだ商品を作っていただくことの出来ない状況でございますので、これらを出させていただくことで少しは前に進めると思っております。

よろしくお願い申し上げます。

2024年6月23日

工芸店ようび 店主 真木