今年の冬は、雪の器が似合います^^

乾山写雪笹向付・伏原博之

銹絵雪笹文様は、乾山はよほどお気に入りの図柄だったらしくさまざまなものに展開しています。向付や角皿や手鉢、蓋物等々と私共の目に触れなかったものもあったかもしれません。

洛北の冷たい空気の中に冬も色を失わないで立っている竹(笹)。その上にかかる真っ白の雪の美しさを目にやきつけながら筆をとり、力づよく鉄絵を画いたのだと思います。白泥はカオリン質の白化粧土をかなり勢いよくかけています。本体は意外に薄く、洗練された形と技法が感じられます。

この本質をしっかりと捉えて作っていただくためには時間が必要でした。京焼では括れない乾山のすごさを実感しながら仕事をして下さったと思います。大変よくできた写しでございます。

工芸店ようび 店主 真木

本歌は、乾山、銹絵雪笹向付です。

今回の制作分は、より乾山に近づいたのではないでしょうか。
再入荷に合わせて、店主が認めました。
ご一読下さいませ。

今日は少し暖かく、雨のクリスマスイブとなりそうですが、
今年の冬は、雪の器が似合います^^

雪の器

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ようびの器 ものみな美しき日々のために



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全壊しておりました輪島・奥田志郎さんの家と工房の中から、専門家にお願いして何とか一部引っ張り出すことが出来ました。

めずらしいものも出てきましたりで宝さがしの様です、と奥田さん。しばらくは拭漆のものは出来る体制でございますが、この様な真塗のものは出来ませんので、改めて「よい塗物だなあ」と感心しています。

まだまだ商品を作っていただくことの出来ない状況でございますので、これらを出させていただくことで少しは前に進めると思っております。

よろしくお願い申し上げます。

2024年6月23日

工芸店ようび 店主 真木